診療科案内整形外科

整形外科

関節痛、運動機能障害、手足のしびれ、筋力低下、四肢、背骨の変形など、整形外科のあらゆる疾患に対応しています。各症状に応じ、経験豊富な専門医が手術などによって治療し、手術後はリハビリテーションスタッフとの連携を密にして早期回復に努めます。

特 徴

  1. 救急整形外科

    24時間365日あらゆる整形外傷疾患に対応しています。
  2. 専門外来

    膝・股・肩関節・手の外科・脊椎・スポーツ整形外科を中心に、高度な専門治療を提供しています。
  3. リハビリテーション

    約60名のセラピストが、早期社会復帰をめざした術後の早期リハ提供、また回復期病棟においては集中したリハビリテーションを行っています。

専門外来のご案内

 

骨折・外傷

当院では10名をこえる整形外科医が、外来時間帯はもちろん、時間外・休日および救急(24時間365日いつでも)での外傷患者さんを受け入れる態勢を整えております。
特に、高齢者割合の増加がみられる昨今、頸部骨折や転子間骨折、上腕骨骨折など転倒などで受傷される方が増えている中、当院では受傷後早期の手術対応を行い、在宅復帰を目指してコメディカルを含む全員で退院までのサポートを行っております。

外傷とは
切創、挫創などのケガ、骨折、打撲、捻挫、脱臼、関節損傷、脊髄損傷、開放骨折、切断指・肢など
人工骨頭置換術における手術室看護師の取り組み

手術室看護師には、手術中に医師に必要な器械渡し、手術を補助する「器械出し看護」という役割があります。安全にかつ    的確に介助できるように私たち手術室看護師は手術の手順や器具の使いかたの技術向上に日々努めています。私たちは技術 に基づいた安全・安心な手術室看護を提供します。

 

 

なお、当院では年間280件の大腿骨近位部骨折に対する手術を行い、その内人工骨頭置換術は90件行っています。(※2022年)

 

肩関節センター

中高年者の肩の痛みの原因となりやすい腱板断裂、インピンジメント症候群、拘縮肩、また若年者の反復性肩関節脱臼、ルースショルダー、投球障害肩などに対して保存治療、手術治療を行うほか、障害予防や能力向上に関する医学的側面からのアドバイスも行っています。2020年4月より、市川耕一医師をセンター長に「肩関節センター」を開設し、リハビリ等と連携したよりよい治療を行うことができるようになりました。当センターでは肩疾患手術は年150件行っております(※2019年)

  1. リハビリテーションの詳細はこちら

担当医師

 

ひざ・股関節外来

日本では高齢化が進み、歳を重ねるにつれて膝や股関節の軟骨がすり減って痛みが生じたり、関節が変形することで歩行障害が出る方が多くなってきています。

 

センター長である鍵山博士医師(大阪労災病院 関節整形外科部長、和泉市民病院 副院長などを歴任)を中心に、5名をこえる医師が当センターに所属しています。センターを開設することで、より高い専門性とチームワークで手術・リハビリテーションを提供することができます。

当センターの特徴

  • 充実したリハビリテーション
    人工関節に特化したリハビリテーションチームが、手術直後からの毎日(365日)のリハビリ提供により、元の運動機能レベルへの改善を目指します。
    1. リハビリテーションの詳細はこちら
  • 人工関節に経験豊富な医師による手術
    多くの手術実績を持った医師が、可能な限り手術後の痛みが少なく、体への負担が小さい施術を行い、また運動機能の早期回復ができるように努めています。

人工関節置換術とは

軟骨がすり減った膝関節や股関節を金属やセラミック、ポリエチレンなどでできた人工の関節に入れ替えます。そうすることでスムーズな関節の動きが可能となり、痛みが少なくなり歩行能力が改善されます。
当院では、膝関節は年間163件、股関節は77件の手術が行われています(※2019年)

ナビゲーションシステムを用いた 人工関節置換術

ナビゲーションシステムとは

ナビゲーションシステムは赤外線を使用して手術部位や手術器具の位置を計測し、コンピューターの画面上に表示することで、高い精度で計画通りの手術を行う支援システムです。当院でも人工膝関節・股関節置換術にナビゲーションシステムの使用しております。
人工関節の耐久性には正確にインプラントの設置が重要です。ナビゲーションシステムを利用することで、手術前のシミュレーションができ、患者さんに適切に人工関節の設置位置や角度など計測・確認できます。

AR Hip Navigationナビゲーション利用のメリット

・CT画面をもとに三次元の術前計画(準備)が可能

・最適と思われる場所や角度に人工関節を設置する設計図をあらかじめ確認できる。

・手術中にモニターを確認しながら設計図に沿って安全・正確に手術を提供できるようになる。

ナビゲーションシステム研修の様子

医師および手術看護師は安全・確実な手術提供のため、研修などを通じて日々自己研鑽しています。

担当医師

 

手の外科 外来

当院は、泉州地域の中で手の外科の専門医が常駐する数少ない病院の一つです。外傷をはじめとして、ばね指や手根管症候群、軟部腫瘍や変形性関節症の治療などを行っています。神経・血管損傷の場合は顕微鏡下にて修復を行います。

このマイクロサージャリ―の技術を駆使して切断指の再接合や足趾移植などにも取り組んでいます。また、手根管症候群の診断に際しては神経伝導速度を計測し診断精度を高めています。外来での手術を含め年間500件を超える手術を行っています。

担当医師

 

脊椎外来

加齢に伴い、脊椎圧迫骨折や脊柱管狭窄症などといった脊椎の疾患が発症します。当院では薬物療法での治療をはじめ、症例によっては椎弓形成術や経皮的椎体形成術(BKP)などの手術により、痛みや日常生活の改善を行います。

脊椎圧迫骨折と骨粗鬆症

なんてことのない“くしゃみをしたり”、“荷物を持ち上げたり”“しりもちをつく”といったことがきっかけで、背中や腰に激しい痛みを感じることがあります。それは骨粗しょう症が原因となっておこる「脊椎圧迫骨折」であることが多いです。安静にしていると痛みが治まることもありますが、背骨が押しつぶされている状態ですので腰や背中に激痛が走ることがあるといわれています。
この骨折を放って置くと、体のバランスが崩れ・他の骨にかかる負担が大きくなり、また次の骨折が起こりやすくなるといわれています。

経皮的椎体形成術(BKP)について

当院では、この圧迫骨折を治療するための最新の手術である「経皮的椎体形成術(BKP)」ができるようになります。BKPは骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折の患者さんが十分な保存的治療によっても背中の痛みが改善されない場合に適応される手術で、脊髄へバルーン状の器具を挿入して脊髄の幅を広げます。そこへセメントを流し固めることにより、もとの脊椎の厚さに戻すことができます。切開箇所が小さいため患者さんへの負担も少なく、不安定な骨をしっかり固めることができるので手術後すぐに痛みが和らぐことが特徴です。

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担当医師

 

スポーツ 外来

スポーツに伴う骨や筋肉・腱などの疾患についての専門外来を備えております。靭帯損傷や半月板損傷などスポーツに関連した疾患に対して、充実した診療およびリハビリテーションを提供し、症状回復を目指します。

担当医師

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