診療科案内形成外科

形成外科

形成外科の治療の対象は、体表やそれに近い組織、器官の変形、欠損あるいは醜形です。言い換えると、先天異常あるいは後天性疾患によって身体外表に表れた変形を、 形態的並びに機能的に修復,再建することを目的とした外科学の一分野です。

対象疾患

  • けが・きずあと
    擦過創、切創、裂創、挫創、顔の骨の骨折、切断指、やけど、褥瘡(とこずれ)など
  • 生まれつきの病気
    各箇所の変形(頭、口、目、まぶた、耳、首、胸部、腹部、手足、皮膚など)
  • 眼瞼
    眼瞼下垂症(先天性、後天性)、睫毛内反症、眼瞼内反症、眼瞼外反症など
  • 腫瘍
    皮膚癌・軟部悪性腫瘍、皮膚・皮下の良性腫瘍(粉瘤・ほくろ等)、脂肪腫
  • その他
    陥入爪、巻き爪、顔面神経麻痺、リンパ浮腫、ケロイド・肥厚性瘢痕 等

担当医師

 
午前診橋本橋本羽多野(1・3・5週)担当医(2・4週)
午後診(予約のみ)橋本(予約のみ)
夜診藤川橋本

切断指について

切断指再接着術

当院では、マイクロサージャリ―の技術を用いて、刃物や機械で切断あるいは神経・血管が損傷され血流の停止した指の再接着手術を行っております。接着に成功後は、ハンドセラピーに精通した作業療法士によるリハビリテーションを早期から導入し、手の機能回復に向けて積極的に取り組んでいます。

手術について

まず、切断部の挫滅組織を切除します。次に、骨を鋼線で固定し、腱を縫合します。その後、切断された神経と血管を縫合していきます。神経や血管は、直径が0.5mmから1mmと極めて細いため、手術用顕微鏡を使って組織を10倍から20倍に拡大した上で縫合します。

手術成績は、指の損傷状態、患者の年齢、健康状態、動脈硬化の有無、喫煙歴の有無などに影響されます。また受傷から時間がたちすぎている(受傷から室温で8時間以上)と再接着の適応がなくなるため、切断組織の適切な保存、かつ早急な対応が必要です。

切断指の適切な保存・運搬方法

切断された指は、湿ったガーゼ(もしくはラップ)で包んでからビニール袋に入れます。さらに、そのビニール袋を外側から氷で冷やした状態で保存しながら、速やかに病院まで運んでください。(冷凍保存は、凍傷により組織を損傷するため避けて下さい。)

なお、不全切断(指の一部が繋がったままの状態)の場合は、損傷部を可及的に冷やしておいてください。

切断指に関しての緊急対応

TEL:072-464-2111

対応時間:月~金曜日 9時~21時

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