関節痛、運動機能障害、手足のしびれ、筋力低下、四肢、背骨の変形など、整形外科のあらゆる疾患に対応しています。各症状に応じ、経験豊富な専門医が手術などによって治療し、手術後はリハビリテーションスタッフとの連携を密にして早期回復に努めます。
特 徴
救急整形外科
24時間365日あらゆる整形外傷疾患に対応しています。専門外来
膝・股・肩関節・手の外科・脊椎・スポーツ整形外科を中心に、高度な専門治療を提供しています。リハビリテーション
約60名のセラピストが、早期社会復帰をめざした術後の早期リハ提供、また回復期病棟においては集中したリハビリテーションを行っています。
専門外来のご案内
骨折・外傷
当院では10名をこえる整形外科医が、外来時間帯はもちろん、時間外・休日および救急(24時間365日いつでも)での外傷患者さんを受け入れる態勢を整えております。
特に、高齢者割合の増加がみられる昨今、頸部骨折や転子間骨折、上腕骨骨折など転倒などで受傷される方が増えている中、当院では受傷後早期の手術対応を行い、在宅復帰を目指してコメディカルを含む全員で退院までのサポートを行っております。
外傷とは
切創、挫創などのケガ、骨折、打撲、捻挫、脱臼、関節損傷、脊髄損傷、開放骨折、切断指・肢など肩関節センター
中高年者の肩の痛みの原因となりやすい腱板断裂、インピンジメント症候群、拘縮肩、また若年者の反復性肩関節脱臼、ルースショルダー、投球障害肩などに対して保存治療、手術治療を行うほか、障害予防や能力向上に関する医学的側面からのアドバイスも行っています。2020年4月より、市川耕一医師をセンター長に「肩関節センター」を開設し、リハビリ等と連携したよりよい治療を行うことができるようになりました。当センターでは肩疾患手術は年150件行っております(※2019年)
担当医師
膝・股関節センター
膝関節疾患について
変形性膝関節症という「膝の老化現象」は、日本で潜在的な患者数は約2500万人、症状のある患者数は1800万人に達するといわれ国民病の一つとなっています。
変形性膝関節症を発症する人の割合は、40代以降で年代が上がるにつれて増加します。
また、各年代で女性は男性に比べて4:1の割合で多く発症し、特に女性は閉経を境に病気が進行することがわかっています。股関節疾患について
年を重ねるにつれて、体重の負荷がかかる股関節の病気になる人が増えています。
股関節の痛みの大部分は変形性股関節症によるものです。
変形性股関節症は女性に比較的多く、発症年齢は40〜50歳が多いとされています。
股関節の痛みは、高齢者が自立した生活を送れなくなり、将来的に要介護になってしまう大きな原因の一つとされています。
そうなってしまうことを避けるためにも、変形性股関節症という疾患を知り、早めの対策を行うことが重要です。
当センターの特徴
寄り添う診療
同じ関節の病気でも、痛みのレベルや痛みの部位、どのような治療を望むか、ライフスタイルなど、患者さんの状況はそれぞれ異なります。
手術ありきでの診療ではなく、まずは保存療法(リハビリテーション等)をご提案するなど、患者さんと一緒に治療方針を考えます。充実したリハビリテーション
人工関節の手術を行った方については、人工関節治療に特化したリハビリテーションチームが、手術直後からの毎日(365日)のリハビリ提供により、元の運動機能レベルへの改善を目指します。
また人工関節の手術をされた方へのリハビリでは、人工関節専門医師と綿密に連携を行い、最新の人工関節手術に対応できるよう、取り組んでおります。
人工関節リハビリテーションに必要な知識と技術を持ったセラピストを配備し、人工関節グループを結成、『気にならない関節』を目指して、全力リハビリをモットーに取り組んでおります。人工関節に経験豊富な医師による手術
多くの手術実績を持った医師が、可能な限り手術後の痛みが少なく、体への負担が小さい施術を行い、また運動機能の早期回復ができるように努めています。
また人工股関節は脱臼の可能性があるため、通常は禁忌肢位(動作制限)がありますが、当院ではできる限り手術後の動作制限を設けない方法で手術を行い、患者さんの生活での負担を軽減します。最新設備での正確な手術の提供
人工関節の耐久性・合併症の予防には正確にインプラントの設置が重要です。
当院の人工関節手術では、「3D術前計画ソフト」を用いて手術計画を行い、その計画通り正確な位置に入れるため「ナビゲーションシステム」を活用しています。
こうすることで、術前に計画した患者さんに最適な人工関節の設置位置・角度を正確に再現することができます。
担当医師
手の外科 外来
当院は、泉州地域の中で手の外科の専門医が常駐する数少ない病院の一つです。外傷をはじめとして、ばね指や手根管症候群、軟部腫瘍や変形性関節症の治療などを行っています。神経・血管損傷の場合は顕微鏡下にて修復を行います。
このマイクロサージャリ―の技術を駆使して切断指の再接合や足趾移植などにも取り組んでいます。また、手根管症候群の診断に際しては神経伝導速度を計測し診断精度を高めています。外来での手術を含め年間500件を超える手術を行っています。
担当医師
脊椎外来
加齢に伴い、脊椎圧迫骨折や脊柱管狭窄症などといった脊椎の疾患が発症します。当院では薬物療法での治療をはじめ、症例によっては椎弓形成術や経皮的椎体形成術(BKP)などの手術により、痛みや日常生活の改善を行います。
脊椎圧迫骨折と骨粗鬆症
なんてことのない“くしゃみをしたり”、“荷物を持ち上げたり”“しりもちをつく”といったことがきっかけで、背中や腰に激しい痛みを感じることがあります。それは骨粗しょう症が原因となっておこる「脊椎圧迫骨折」であることが多いです。安静にしていると痛みが治まることもありますが、背骨が押しつぶされている状態ですので腰や背中に激痛が走ることがあるといわれています。
この骨折を放って置くと、体のバランスが崩れ・他の骨にかかる負担が大きくなり、また次の骨折が起こりやすくなるといわれています。
経皮的椎体形成術(BKP)について
当院では、この圧迫骨折を治療するための最新の手術である「経皮的椎体形成術(BKP)」ができるようになります。BKPは骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折の患者さんが十分な保存的治療によっても背中の痛みが改善されない場合に適応される手術で、脊髄へバルーン状の器具を挿入して脊髄の幅を広げます。そこへセメントを流し固めることにより、もとの脊椎の厚さに戻すことができます。切開箇所が小さいため患者さんへの負担も少なく、不安定な骨をしっかり固めることができるので手術後すぐに痛みが和らぐことが特徴です。
担当医師
スポーツ 外来
スポーツに伴う骨や筋肉・腱などの疾患についての専門外来を備えております。靭帯損傷や半月板損傷などスポーツに関連した疾患に対して、充実した診療およびリハビリテーションを提供し、症状回復を目指します。
担当医師