回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟とは、急性期治療が終わって容態が安定し、リハビリテーションにより在宅復帰・社会復帰を目指すことを目的とした病棟です。 当院の回復期リハ病棟(42床)では、運動器疾患や脳血管疾患などの急性期治療を終えた患者さんに対して、早期の在宅復帰とADLの向上を目指した、看護とリハビリテーションを提供しています。
主な対象疾患
脳血管疾患、人工関節(股・膝)手術後、大腿骨骨折 等毎日(365日)のリハビリテーション
リハビリテーション部には現在、PT・OT・ST合わせて65名のセラピストが在籍しています。 一番回復すると言われているこの時期に、日々の継続したリハビリをしっかりと受けて頂くことで、最大限まで回復して頂けると考えています。 回復期リハ病棟では、少なくても2人体制(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)でリハビリテーションを担当します。
在宅患者 FIM効率(改善度) 在院日数 1患者1日
提供リハ時間脳血管疾患 0.4 40.4日 2時間40分 頸部骨折 0.5 25.7日 2時間10分 カンファレンスの充実
当院の回復期病棟ではカンファレンスが充実しているのが特徴です。 一人の患者さんに対して、転入後2週間以内にカンファレンスを実施し、目標および入院期間や退院先を明確に定め、具体的な対策や方針を検討しています。 内容は、『疾患の改善状況』『本人の意欲』『認知症の程度』『家族の症状の理解』『介護力』を中心に議論をすすめています。医師・セラピスト・看護師・管理栄養士・薬剤師・MSWなど多職種が参加しています。
脳血管疾患リハビリについて
脳血管疾患リハビリテーションとしては、早期より装具を作成し、使用した歩行訓練を積極的に行い、早期改善に努めています。 また、筋電図(ゲイトジャッジシステム)を使用した訓練により、動画と波形を組み合わせ、改善度を患者さんと理解しながらリハビリを行います。
脳血管疾患 / 回リハ 平均在院日数 36.2日 ※全国平均:66.7日脳血管疾患 / 回リハ 1日の平均リハ単位数 7.63単位(2時間45分) ※全国平均:6.85単位在宅復帰を目指す
当院回復期リハ病棟の在宅復帰率は77%(2018年)です。 セラピストやケアマネージャーを含め退院前自宅訪問を行うほか、場合によっては退院後も快適・安全に生活できるよう試験外出の際に行う自宅での生活動作訓練にも同行することもあります。 なお、医療相談員が地域の医療機関や介護事業所と密に連携し、在宅復帰後の安心できる生活のためのサービス調整を行います。
回復期リハビリテーション病棟入院までの流れ
病院全体がリハビリ空間
各スペースは開放感のある空間があります。 そのすべては、リハビリ提供の場所となり、毎日の訓練で四季の変化も感じられます。
回復期病棟 担当医師
吉川 達也医師(常勤)
担当分野
リハビリテーション
主な資格、専門医
- 医学博士
- 日本リハビリテーション医学会専門医・指導医
- 日本脳神経外科学会専門医
- 臨床研修指導医
- 義肢装具等適合判定医
- 日本医師会認定産業医
- 日本医師会認定健康スポーツ医