手の外科について

『手の外科』は、
手の疾患・障害に対する専門の診療科です。

指や手のさまざまなケガや病気の治療を行っています。
その成り立ちとしては、当初、外傷を中心として扱っており、
中でも切断された指を再接着するマイクロサージャリーなどの治療から発展してきた経緯があります。
しかし、近年では、加齢による手の疾患を抱える患者さんの割合が高くなっています。
手のしびれや痛みを単なる老化現象ととらえ、
治療することを最初から諦めている方も多いのではないでしょうか。

手の外科の対象疾患は、外傷、腱鞘炎などの炎症疾患、関節変形、腫瘍、先天異常などと多岐にわたります。治療に携わる医師にも幅広い知識・治療技術が要求されます。また、手指の場合は特に後療法(ハンドセラピー)が大切で、手術や治療だけうまくいっても、適切な後療法を行わないと容易に拘縮(関節が固くなる)状態を引き起こしてしまい、良い結果が得られません。 当院では手の外科を専門に治療している医師(手外科学会専門医)と、ハンドセラピスト13名がチームを組み、勉強会やミーティングを行い、個々の症例に対して最高の結果が得られるよう肝に銘じ、日々取り組んでいます。