切断指の緊急対応

切断指の再接着術について

切断指に関しての緊急対応
対応時間:月~金曜日 9時~21時

当院では、マイクロサージャリ―の技術を用いて、刃物や機械で切断あるいは神経・血管が損傷され血流の停止した指の再接着手術を行っております。接着に成功後は、ハンドセラピーに精通した作業療法士によるリハビリテーションを早期から導入し、手の機能回復に向けて積極的に取り組んでいます。

※記載の時間内であっても対応できない場合があります。

手術について

まず、切断部の挫滅組織を切除します。次に、骨を鋼線で固定し、腱を縫合します。その後、切断された神経と血管を縫合していきます。神経や血管は、直径が0.5mmから1mmと極めて細いため、手術用顕微鏡を使って組織を10倍から20倍に拡大した上で縫合します。

手術成績は、指の損傷状態、患者の年齢、健康状態、動脈硬化の有無、喫煙歴の有無などに影響されます。また受傷から時間がたちすぎている(受傷から室温で8時間以上)と再接着の適応がなくなるため、切断組織の適切な保存、かつ早急な対応が必要です。

切断指の適切な保存・運搬方法

切断された指は、湿ったガーゼ(もしくはラップ)で包んでからビニール袋に入れます。さらに、そのビニール袋を外側から氷で冷やした状態で保存しながら、速やかに病院まで運んでください。(冷凍保存は、凍傷により組織を損傷するため避けて下さい。)

なお、不全切断(指の一部が繋がったままの状態)の場合は、損傷部を可及的に冷やしておいてください。